古田貴之さんが語るロボット社会(その1)
※ロボット技術の第一人者古田貴之さんと、
高樹千佳子さんの対談が面白かったので掲載します。
(日本経済新聞2007/5/31の記事より)
■古田:
電子機器のカバーを開けて、
中を見たことがありますか?
プリント基板の上にゲジゲジ虫のような
電子部品や半導体がぎっしり詰まって、
それぞれをつなぐ電子回路がトコロ狭しと走っています。
例えば、電気を蓄えるコンデンサーや、
電流を制限する抵抗器などの部品は、
携帯電話だと300個ほど、大型テレビだと
1000個以上も搭載されているんです。
■高樹:
雑誌か何かで見たことはありますが、
現物を見たことはありません。
ゴマ粒ほどの大きさの部品それぞれに役割が
あるんですよね。
すごいミクロの世界。
携帯電話やデジタルカメラはどんどん
性能が良くなっているのに、
逆に軽くて薄くなっています。
あれって、どうしてですか?
■古田:
それはまさに日本の電子部品メーカーの
たゆまぬ技術開発の賜物(たまもの)ですよ。
最新のコンデンサーはわずか0.4x0.2ミリという小ささです。
ものすごいスピードで一個一個の部品が小さくなっていて、
しかもそれらを平面的に配置するのではなく、
立体的に積み重ねて1つの機能を持つモジュール部品として
生産しています。
携帯電話だって当初は大きな箱状だったのが、
今では片手にすっぽり収まるほどです。
■高樹:
隔世の感がありますね。(笑)
しかも、大きさだけでなく、高機能化も目覚しい。
最近では、携帯電話付属のカメラですら
小型のデジタルカメラ並みの画像です。
技術進化のスピードには
本当に驚かされます。
■古田:
日本はモノを小さくする技術が得意なんです。
部品が小さくなれば、製品本体の大きさも小さくなるし、
新たな機能を付加することも可能になるので、
良いことづくしといえます。
■高樹:
そうした電子部品を使って、
人型ロボット「morph3」などを作っていらっしゃるんですよね。
morph3

人型ロボットが実際に世の中で活躍する日は、
かなり先の話でしょうか。
>>続く。
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