古田貴之さんが語るロボット社会(その2)
※ロボット技術の第一人者古田貴之さんと、
高樹千佳子さんの対談が面白かったので掲載しています。
(日本経済新聞2007/5/31の記事より)
■高樹:
そうした電子部品を使って、
人型ロボット「morph3」などを作っていらっしゃるんですよね。
人型ロボットが実際に世の中で活躍する日は、
かなり先の話でしょうか。
■古田:
いいえ、遠い将来ではありませんよ。
現にロボットの要素技術である運動制御、
人工知能、画像処理はそれぞれ " ばら売り ”されて、
すでにさまざまな商品に入り込んでいます。
例えば、クルマの縦列駐車を助けてくれる機能や、
人のいる場所だけを効率的に冷やすエアコンの機能などは
ロボット技術の応用です。
では、そろそろmoroh3を分解してみましょうか。
morph3を分解↓

■高樹:
えっ、大丈夫ですか~?
■古田:
morph3は14個のMPU(超小型演算処理装置)と、
133個のセンサー、30個のモーターでできています。
センサーが感じ取った情報を、
13個の小さなMPUと1個の大きなMPUで処理し、
モーターで手足を稼動させる仕組みです。
■高樹:
ところで、古田先生がロボット研究を
始められたきっかけは何ですか?
■古田:
それはやっぱり「鉄腕アトム」です。
3歳のときにテレビを見て、
「鉄腕アトム」に出てくる天馬博士にあこがれました。
お茶の水博士のほうが有名ですが、
アトムを作ったわけではありませんからね。
■高樹:
3歳のときから、ロボット一筋ですか。
すごいですね。
■古田:
実は、もうひとつ理由があります。
14歳のときに下半身マヒになって、医者から
「あなたは一生車いすの生活だろう」と言われました。
しばらくは落ち込みましたが、
ロボット研究は車いすでもできる、
ロボット技術で不便な車いすを変えるぞと決意したんです。
以来、機械と電気とコンピューターを
一生懸命勉強したり、秋葉原に電子部品を探しに行ったりしました。
大学入学後は本格的にロボット研究に取り組み、
今は「次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト」で、
将来クルマや福祉ロボットなどに使える
共通規格づくりを一生懸命やっています。
■高樹:
それほどまでに古田先生を駆り立てる、
ロボット作りの楽しさとは?
>>続く
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