古田貴之さんが語るロボット社会(その3)
※ロボット技術の第一人者古田貴之さんと、
高樹千佳子さんの対談が面白かったので掲載しています。
(日本経済新聞2007/5/31の記事より)
■高樹:
それほどまでに古田先生を駆り立てる、
ロボット作りの楽しさとは?
■古田:
ズバリ、「夢をかたちにできること」です。
もしかしたら、
自分が未来の社会の一端を担う技術の
生みの親になれるということはスゴイことですよ。
だから、子供たちを前にして
「君たち、のび太君になっちゃダメだよ」
とよく言っています。
「あんなものがあったら、いいなぁ」と思ったら、
「ドラえもん、出してよ」ではなく、
「じゃあ自分で作っちゃおう」でないとね。
高樹さんは、理系出身ですよね。
■高樹:
はい。
もともと答えがひとつで、
スパッとすっきり出る数学や物理、
化学など理系科目が好きだったので、
迷わず理系に進みました。
でも、理系の勉強って、
実際にどう役に立つのかが
具体的に見えてこないと言う人は多いですよね。
そのあたりが最近話題になることの多い
「理系離れ」の一因ではないでしょうか。
■古田:
確かにそういう面はありますね。
もうひとつ言えるのは、
理系離れは大人が招いているのではないかと。
ものづくりの楽しさというのは本来、
失敗、成功の繰り返しにあります。
しかし、今の大人は子供に失敗させません。
子供たちにリアルなものに触れる機会を与え、
失敗を恐れず物事に挑戦する勇気を持ってもらいたい。
そうした思いから、
子供たち自身の手でロボットを解体させる
「解体ライブ」を全国各地で行っています。
■高樹:
子供たちも喜ぶでしょうね。
そういう機械があれば、
理系離れも無くなっていくと思います。
私自身もきょう古田先生のお話をお聞きしたり、
ロボットを解体したりして、
電子部品がいかに社会を支えているかを実感できました。
ありがとうございます。
■古田:
日本の基幹産業のひとつである電子部品業界には、
もっともっと頑張ってもらいたい。
われわれ「ロボット屋」も電子部品の
軽薄短小化の恩恵を受けていますから。(笑)
優れた電子部品があるからこそ、
ロボット社会を切り開くトップランナーとなりうると思います。
(企画・制作 日本経済新聞社広告局)